俳句「80年の歳月」

By mmc, 2025年6月28日

五十野さんの作品集77号【2025年3月発行】より

チョット ひととき 三月です

(俳句)公園のブランコ(こ)ぐは小かな


80年前、1945年(昭和20年)
3月10日未明、東京大空襲

(俳句)語り部は七歳(ななつ)の少女87の

☆ 戦後八十年。七つの少女は今年87歳
と、ひらめいて句になりました。

☆ 語り部、松野康子さん(87)は「一生懸命、10時間かかって夜中逃げた。焼夷弾がパーンと破裂して、空が昼のよう。あのむごさは絶対に伝え切れない」。

☆ 「小学1年生が死体を踏むなんてこと、普通はあり得ないでしょう。母に手を引かれ逃げる。(われ先に逃げようと)ぶつかるように。そしたら、足元に『助けてください』『水をください』って転んでいる人がいるんです。今考えたら、私はその人たちを見殺しにしたんです」。

☆ NHK TVから引用。なお、松野さんとは大学での同期生。私と同じく児童文化研究部に所属していま した。


30年前、1995年(平成7年)
3月20日午前8時、地下鉄サリン事件

(俳句)防災日サリン発生忌(き)なりけり


20年前、2011年(平成23年)
3月11日14時46分、東日本大震災

(俳句)みちのくの墓標(ぼひょう)が見える花月(かつき)霊(れい)